【ホピのアート】
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水を貯蓄する道具や、身につける衣服、それら、身の回りを守るものに、ホピの人々は祈りと意味を込めました。命の源となる水の物語、そして私たちがどこからやってきたのかという先祖から伝承された物語。
それら意味が込められた模様や、精巧な技術を持って作られた様々な日常の品は、その芸術性の高さから、1800年後半、外からやってきた西洋人達に深い感動を与えました。
以後、ホピの人達の手から生み出される、陶器やバスケット、カチーナ人形などの高い芸術性と精神性は、世界
中の注目を浴びています。
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【陶器】 |
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生活に不可欠な大切な水を、くんだり、貯めて置いたりする道具として、生活に必需品であったホピの陶器。
外部に注目されだした今でも、型やろくろなどを使わず、土を巻ながら、こすり、成型していく方法は1000年前から変わることなく、また、その模様に込められた先祖代々の物語もしっかりと受け継がれています。陶器は成形された後、羊の糞などを燃料とした、家の外に設置された釜で焼き上げられ、絵付けがされます。
模様に使われる顔料は自然のものが使われ、ユッカ(yucca)とよばれる、葦のような植物の繊維を細くしごいた筆で複雑な幾何学紋様がフリーハンドで描かれていきます。
ホピの陶器は特にファーストメサにあるテワの村にものが有名です。
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【ホピジュエリー】 |
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ホピの人々に伝わる、神話や伝説カチーナやクラン(部族)を現す文様などをモチーフとして作成されています。
作業は全て手作業。
2枚のシルバーの板材を重ね、上板のモチーフとなる部分を糸鋸で精密に切り抜いていくという気が遠くなるような作業を重ねオーバーレイと呼ばれる技法を駆使することにより、ホピジュエリー独特の風合いを持ったアクセサリーが完成します。
このジュエリー制作には、かなりの熟練とセンスと感性とが必要とされ、儀礼などを通しての清らかるスピリットで、祈りを込めて作り上げられた作品はアクセサリーという枠を超えて、芸術的なお守りともいえます
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【カチーナ】 |
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ホピの人々は太古から全てのものにはカチーナ(精霊)が宿ると信じられてきました。
カチーナの種類は300種類以上あるといわれ、それぞれに神話や逸話があるとされています。
今でもホピの人々は、定期的に行われる儀式の折にキヴァと呼ばれる礼拝所やプラザ(広場)で、カチーナ面をかぶり、衣装を身にまとってダンスを踊ります。彼等はそこで、森羅万象からのパワーを授かり、日々の謙虚で平和な暮らしの為の糧としていくのです。
カチーナ人形は、精霊の意味を伝えるべく、ホピの子ども達にセレモニーの折に配られ、家宝として柱や壁に紐に吊るされ掛けられています。
カチーナ人形がホピ以外の人々に売られるようになったのは1870年以降といわれ、以後、その高い芸術性と供に世界的に注目され、現在はホピの平和のスピリットを伝える大切な芸術作品として愛されています。
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【バスケット】 |
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バスケットの歴史は古く、先史時代にも南米に同じようなタイプのバスケットが見つかっていることから、南米とホピとの関連性がここに見ることが出来ます。
北アメリカの中でも、ホピのバスケットはもっとも技術が高いとされています。他のプエブロインディアンの中でバスケットづくりが廃れている中でも、ホピの女性達は何世紀もの間、伝統的なやり方を継承し続けてきました。
また一方で革新的で芸術的な一面を持つホピは、伝統的なデザインの中から、カチーナや動物、様々な幾何学模様など、色もバリエーション豊かに様々に新しく美しいデザインを作り続けています。
コイル状に巻かれた型のバスケットはセカンドメサ、そして編み状タイプのバスケットはサードメサがそれぞれ有名です。
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